悪魔と林檎と契約と
第1章

不法侵入者



カタン、


と、言う音がどこからかしてあたしは画面から目を離した。

(・・・・?)


お気に入りの赤い眼鏡を外して、デスクの上に置く。大分いたんできた椅子から腰をあげ、おもむろに台所へと足を進めた。


立ち上がった時の椅子の軋みの音がやけに耳に残った。
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