時の流れに逆らって…
『何処の手の者だなんて……聞かれても……私は私だし―…突然帰す事は出来ないなんて言われても困る……グスンッ』

話し終えた時には私は涙を流していた……必死に抑えようとすればするほど涙は止まらない…










『ハァ-…すまなかった威したつもりはないのだが―…これで涙を拭け。』

そういいながら懐から手ぬぐいをくれた

『……グスッ…アリガトウ―…グスン……』

涙を拭っているとフワッと頭を撫でられた…ビッとして上を向くと

『本当にすまなかった。最近、刺客などが多くてな…少し気が張っていたのだ…』

悲しそうな顔で私を見ていた

『……落ち着いたら食事を取り本殿へ来い…千春(チハル)に案内させる。』

そう言い残すと足早に何処かへ行ってしまった。
























……ナゼ?……ナゼアナタハ……ソンナニ―………カナシソウナ………"目"……ヲスルノ―…?……



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