時の流れに逆らって…

私が考え込んでいると、

『藍音様、そろそろ親方様のところに参りましょう。』

その声で私は我に返り親方様の所に行くことにした。











……ｷﾞｼ―…ｷﾞｼ―…











本殿に近付くにつれて自分でもなぜだか分からないが緊張してきた。





『失礼いたします。藍音様をお連れ致しました。』



少し間を置いて


『………入れ―………』

襖の向こうから声がした。
千春ｻﾝが襖を開け

『御入り下さい。』と言う。

私は心細かったので

『一緒に行こう』と言ったが

『私(ﾜﾀｸｼ)はこちらで控えて下ります』と頭を下げる

仕方なく私は一人で開けられた襖の中に入って行った―…







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