時の流れに逆らって…
……ギシ―……ギシ―……

知らぬ間に襖は閉まってだだ広い板の間が広がっていた。前を見ると匡政が一人他より一段高いところに座っていた。



『こちらまで来て座れ』



匡政が指さした所には一つ座布団が用意されていた。

……ギシ―…ギシ―…

座布団の上に座る……





『……………』





『……………』





………………………





長い沈黙が流れる―………





………………………

















『……どんなご用ですか?』

沈黙を破ったのは藍音だった。

『あぁ…呼び立ててすまなかった。そなたのことを知りたいと思ってな…刺客ではないと分かったが、私はそなたの名前しか知らん……。そなたは何処から来たのだ?』

助けてもらったのにそれもそうだと思い、とりあえず今までの行きさつを話した


……………


…………………


……………………


『……大体は分かった…そなたは未来から来たと言うことだな?』

匡政は顔をしかめながら言った


『別に信じなくてもいいですよ?私だってきっとそんなこと言われても怪しいと思いますもん……』


私は顔を伏せてしまった。だって、匡政が信じていないことは分かっている……しかし心の何処かで願っていた………












……アナタダケニハ―……





……………シンジテ―…ホシイ―…





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