時の流れに逆らって…


……………………


……………………


……………………


再び二人の間に沈黙が流れる……


……………………


……………………


……………………


……………………


……………………



『そう言う訳ではないのだ……。』

今度、沈黙を破ったのは匡政だった。
私はその言葉に反応し顔を上げた。


『…ただ……想像がつかぬのだ…400年後と言われても……。そなたは想像出来るか?突然、400年後はどうなっていると言われたら?』


トツトツと考えながら喋っているらしい…言葉の節々でたまに詰まっている…

……考えて見ればそう思う……もし他の人に400年後の未来を言われても…

『……私も考えた事なかった………400年前の過去の事なんて…本や授業でしか習ったことのない世界のことなんて……』

再び二人は黙ってしまった…

















『大丈夫だ…私はそなたを信じることにした。』

匡政は優しく微笑んで答えた。その顔を見た瞬間私の頬を一筋の涙が流れた…




前にここで流した涙とは違う涙……




悲しくて怖くて流した涙ではない……

























貴方に信じてもらえた……

















それが私には嬉しかった……

< 19 / 28 >

この作品をシェア

pagetop