時の流れに逆らって…
…―ユメ―…
……また、この夢―…
私は一面に野花が咲き乱れる丘に立っている……
『アイ……アイネ―…』
その声で私は振り返った
『…誰……?私の名前を呼ぶのは……顔…見えない……』
顔を見ようとするが見えない…
『……ヤット―…――……』
『なんて言っているの……?』
『……――……』
何を言っているのか聞き取れない…
『……イッショニ―…』
ソノ人が手を差し出しながら私の方へ歩み寄って来る……
『……嫌―…来ないで―…』
何故か急に怖くなってソノ人が歩み寄って来る度に私は後ず去る……
『……ドウシテ―……』
悲しそうな声で歩みを止める…
『……ヤット―…ミツケタ―……』
『…私を捜してたの?……貴方は誰?…』
『……――……』
『分からないわ…聞き取れないの…』
沈黙が流れる―……
『……カナラズ―…迎えに行く―……』
『エッ!?』
ピピピピッピピピピッ―…
.