時の流れに逆らって…
『…そなたに泣かれると何故だか落ち着かん……私と話すのは嫌か?』
そういいながら匡政は手ぬぐいを渡し、私の顔を覗く。
『…グスン……違うッ……のッ……信じて…もらえないッ……と思って……いたから……グスッ……うれしッ……かったのッ……グスッ……』
途切れ途切れに言うと匡政は微笑みながら私の頭を撫でてくれた。
『よかった…そなたは私の前では泣くばかりで在ったから……嫌われていると思っていた………』
私をあやしながら言った。ずっと頭を撫でて来れた…
それからどのぐらい経ったのだろう……
私は安心してそのまま気を失うように寝てしまった…………
ふわふわ気持ちいい……
何故だろう何だか懐かしい感じがする……
『………ヤット―……ミツケタ―……―アイネ―…』
『…誰?―…貴方は―…――?…』
『……ソウ―…ワタシハ―…――……アイタカッタ…』
なにやってるのだろう…何故抱き合っているのだろう…あの人は誰?…
………後少し……後少しで……
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