時の流れに逆らって…
バタバタッ―…


走って部屋を出たが……………此処は何処?


歩いていたらその内誰かに会うだろう……


ギシ―…ギシ―…


ギシ―…ギシ―…


…………………


…………………


















『おかしいなぁ…誰とも会わない……ってかこの屋敷広っ!』


そんな乗り突っ込みを一人でしながら歩いていると突然隣の襖が開いたかと思うと男性が出て来た。


『ゴフッ…ビックリした』

藍音は思いきり男性ぶつかってしまった。

『すっすまん大丈夫か?』

男性は焦ったように聞いて来る

『大丈夫ですよ。こちらこそぶつかってすみません。』

『よかった。大事無くてなによりだ。』

男性は笑顔で答える

『あっすみません…こんな状況で何ですけど、匡政様って今何処にいますか?迷子になって困っていたんです。』

藍音がそう言った瞬間、男性の顔色が変わった。今まで笑顔だったのに今は上から藍音を睨むような形になっている…

『……お前は、親方様の何なのだ?』

男性は藍音を睨みながら聞いてくる…余りにも怖いので声が出て来ない……

















沈黙が流れる……

















……どうしよう……


怖いよ……助けて…………



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