記憶の桜 -栄枯幻世-
【涼】


びっくりした…。



まさか、いきなり土方さんに押し倒されるとは思っていなかったから、動揺が隠せない。



「どないしはりました?」



白百合さんが心配そうに私の顔を覗き込んで来た。



「い、いえ。大丈夫です」



「本当どすか?」



「はい」



私の言葉に白百合さんは何か引っかかっているようだ。



「ほな、行きまひょか」



鈴蘭さんと白百合さんの後について行き、彼らのいるお座敷に入った。





< 111 / 412 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop