記憶の桜 -栄枯幻世-


中に入ると、鈴蘭さんは近藤さんの隣に、白百合さんは土方さんと沖田さんの間に、私は芹沢さんの隣に腰を下ろした。



芹沢さんにお酌をしているものの、会話が無い。



「何故、お主は血の匂いを纏っている?」


「…っ!?」



「血の匂いはどんなに洗い流そうが、なかなか取れんからな」



この人は何でもお見通しなの…!?



どうする?



此処で花散り鬼だということをばらすか…?






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