記憶の桜 -栄枯幻世-


ふと、涼の手が目に入る。




力を入れたら、折れてしまいそうな程細く、色白で綺麗な小さい手。




「俺達がずっと傍にいてやる…」




だから、もっと甘えて良いんだぞ?




俺は彼女の小さな手を両手で包み、目を閉じた。










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