記憶の桜 -栄枯幻世-


「お、おう」




2人は目元を赤らめ、私から視線を外した。




「「っ!?」」




彼らは何かを感じたように立ち上がり、障子を開け放った。




周りをきょろきょろと見ている。




「どうかしましたか?」




「いや…、何でもない」




平助君は何もなかったように障子を閉めたが、彼も原田さんも表情は険しかった。





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