記憶の桜 -栄枯幻世-


「ゆり、ゆり!」




「涼…、貴女…に…逢え…て…、良かっ…た…」




嫌、そんな事言わないで…。




声に出したいのに、涙が溢れて来て、声にならない。




「幸せ…に…なっ…」




ゆりは言葉は途中で切れ、固く目が閉じられた。




「ゆり…、嘘でしょ…?」




やっと逢えて、家族になれると思ったのに…。




もうお別れなの…?







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