記憶の桜 -栄枯幻世-


「ゆり…、嫌…。嫌あぁぁああぁああ!!!!!」




ゆりの冷たい身体を抱き締め、私は泣き叫んだ。




あの後、尾崎を追った平助君達だったけど、途中で見失い、奴の行方は分からなくなった。




ゆりの葬儀は隠されるように私達だけで行われた。




でも、ゆりの養父母は現れなかった。







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