記憶の桜 -栄枯幻世-


すべてが落ち着いたある日。




私は土方さんと一緒に広間に向かっていた。




今から私は隊士達に正体を明かす――。




だから、今の私は女の格好をしている。




広間の障子の前に立った。




「行くぞ」




彼の合図で広間に足を踏み入れた。




広間はやはり、動揺に包まれる。







< 247 / 412 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop