記憶の桜 -栄枯幻世-
【斎藤】


「副長、良いのですか?」




俺は部屋に残して来た彼女が気にかかり、副長に尋ねた。




「あれで良いんだ。あいつが今回の事を知れば、必ず参加したがるからな」




今回の事は長州が深く関わっている。




長州を良く思っていない彼女なら、参加したいと言い兼ねない。




それを承知の上で、彼女を冷たくあしらったのだろう。








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