記憶の桜 -栄枯幻世-


「花散り鬼だ」



「は?」



俺の言葉に珍しく総司が呆気を取られている。



確かに、今までこいつに殺された長州浪士の死体の惨状を見る限り、女の出来る事じゃねぇって思ったが…。



まさか、女だったとはな…。



「彼女、どうするんですか?」



「屯所に連れ帰る」



女が殺しに走るという事は、余程の恨みがあっての事だろう。




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