記憶の桜 -栄枯幻世-


何故か、涙が出て来た。




もしかしたら、私は心の何処かで生きたいと思っていたのかもしれない。




だから、涙が出るんだと思う。



「私…、生きたいです」




「なら、しっかり食わねぇとな」




そう言って、土方さんはおじやを差し出した。




私は彼からおじやを受け取り、匙で食べ始めた。








< 297 / 412 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop