記憶の桜 -栄枯幻世-


「俺は近藤勇。壬生浪士組の局長をしている」



近藤さんは優しそうな笑みを浮かべながら、自己紹介をしてくれる。



「僕は沖田総司です」



青年は沖田総司と名乗り、意味ありげな笑みを浮かべていた。



「トシ、お前も…」



「近藤さん、俺は素性の分からねぇ奴に名乗る気はねぇ」



男は警戒心が強いのか、名前を言わなかった。





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