記憶の桜 -栄枯幻世-
【土方】


「はあっ!」



「ぬぁ」



敵兵を斬り伏せ、俺は頬を伝う汗を拭った。




くっそ…。




斬っても斬っても敵の数は減らねぇ…。




何よりもこの戦力の差が大きすぎる。




さっき弾が掠った左手に痛みが走る。




薩長軍の銃は射程距離が恐ろしく長い。






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