記憶の桜 -栄枯幻世-
「総司、お前は部屋に戻って寝てろよ」
私の背中を摩っている原田さんが、沖田さんを部屋に戻そうとした。
「嫌ですよ。だって、涼ちゃん見てるの面白いし」
この腹黒野郎め…。
私は沖田さんを睨みつけるが、彼には逆効果だったらしく、爆笑していた。
この人、本当に病人なの…?
今の沖田さんを見てると、そう思ってしまう。
でも、彼は立っているのがやっとのようで、壁に寄り掛かっていた。
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