記憶の桜 -栄枯幻世-
【?】


「翔馬!危ないから、走るな!」



前を走る我が子を追いかけ、船着き場に出た。




「捕まえた!」




ようやく捕まえる事が出来た翔馬を抱き上げた。



「父上、あれは何ですか?」



翔馬の指差す方には、人だかりが出来ている。



何かあったのか…?



『あれ、旧幕府兵じゃねぇか?』



『確かにそうだ。あれは…、新選組じゃねぇか!?』




新選組…?




京の治安を守っていた浪士集団の事か。




聞いた事はあるが、見たのは初めてだ。




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