記憶の桜 -栄枯幻世-


「邪魔な奴だ…」


浪士は怒りを露にしながら愁に近付くと、髪を鷲掴みにした。


「うっ…」


愁の口から苦悶の声が漏れる。


浪士はそのまま愁を引きずりながら表に出ると、家の前を流れる川の前に立った。


すると、愁の身体が軽々と持ち上げられる。



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