記憶の桜 -栄枯幻世-


巻かれていた手拭いが外され、傷口を水で洗われる。



ぴりり、と激しい痛みを感じた。



「いてぇと思うが、我慢してくれ。あとお前の処遇が決まった」



土方さんの言葉に肩が揺れた。



殺されるのだろうか…?



京の治安を守り、壬生狼と呼ばれる彼らなら有り得る事だ。




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