記憶の桜 -栄枯幻世-


まさか…っ!?


「や、止めてぇぇぇ!!!」


私が叫ぶと同時に、愁は冷たい川の中に放り投げられた。


「ひゃはははははっ!!ざまぁねぇな」


浪士は耳障りな笑い声を上げながら、こちらを振り向く。


「よくも…、両親を、愁をっ!!」


浪士を一発殴ろうとするが、それは呆気なく受け止められてしまった。


パァン!!


軽快な破裂音とともに、頬に鋭い痛みを感じた。



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