記憶の桜 -栄枯幻世-
【原田】



かける物を持ち、俺は土方さん達の待つ縁側へ向かった。



「おっ?」



何だ、ありゃあ…。



俺は縁側で見た光景に言葉を失った。



縁側には土方さんの肩に頭を乗せた涼が寝ている。



そこまでは良かった。



俺が言葉を失った理由は土方さんの行動だ。



土方さんは涼の頭を引き寄せるようにして、彼女の頭に自分の頭を乗せて、寝ていたからだ。





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