記憶の桜 -栄枯幻世-


あれからしばらく経った頃。



広間に隊士達が集められ、私も広間にいた。



土方さんはごほん、と咳ばらいをすると、とんでもない事を口にした。



「京相撲と大坂相撲の合併興行を行う事になった」



「はあっ?どういう事だよ、土方さん」



藤堂さんが若干眉間にシワを寄せながら、土方さんに問う。



土方さんは小さく笑みを浮かべると、これに至った経緯を話してくれた。





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