記憶の桜 -栄枯幻世-


「くっ…」



土方さんは拳を強く握り締め、芹沢さんを睨みつけている。



局長命令と言われたら、誰も逆らえない。


もし逆らえば、統率が整っていないと思われてしまう。



私達は、ただ燃え盛る大和屋を見つめている事しか出来なかった。



相撲の合併興行を大成功させた直後の事だった―。





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