プリーズ・イート・ミー *その後のふたり* 【イラスト付きSS】
第1話
【クリスマスケーキ】
若宮奈々子
×
桐谷修一
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚
【菜々子の部屋にて】
「あ、あのですね。部屋に入れたからって、な、何もしないでくださいね」
「……」
「そう! これはあくまでケーキのためなんです! だって、ひとりじゃ食べきれないし」
「……」
「っていうか、そもそも。まだ付き合ってるわけじゃありませんし」
「……」
「わたし、桐谷さんのこと、好きとか言ってませんし」
「……」
「な、何ですか? さっきから、人のことジロジロ見て……」
「お前、緊張してるだろ?」
「はい?」
「緊張したら、やたら口数多くなるヤツいるもんなー。あーあのタイプか、お前」
「か、勝手に決めつけないでください! 緊張なんかしてませんよっ。てか、ちょっと近すぎませんか? まぁ、たしかにワンルームだし、この部屋狭いけど。で、でもそれにしたって」
「くち……」
「へ?」
「いいから、黙って、口開けろ」
「……」
「食わせてやるから。はい、あーん」
END
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚
【クリスマスケーキ】
若宮奈々子
×
桐谷修一
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【菜々子の部屋にて】
「あ、あのですね。部屋に入れたからって、な、何もしないでくださいね」
「……」
「そう! これはあくまでケーキのためなんです! だって、ひとりじゃ食べきれないし」
「……」
「っていうか、そもそも。まだ付き合ってるわけじゃありませんし」
「……」
「わたし、桐谷さんのこと、好きとか言ってませんし」
「……」
「な、何ですか? さっきから、人のことジロジロ見て……」
「お前、緊張してるだろ?」
「はい?」
「緊張したら、やたら口数多くなるヤツいるもんなー。あーあのタイプか、お前」
「か、勝手に決めつけないでください! 緊張なんかしてませんよっ。てか、ちょっと近すぎませんか? まぁ、たしかにワンルームだし、この部屋狭いけど。で、でもそれにしたって」
「くち……」
「へ?」
「いいから、黙って、口開けろ」
「……」
「食わせてやるから。はい、あーん」
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