笑わんば

｢は、ハンバーグだな。よしっ今日食べさせてやる。｣
川瀬はよっぽど心矢が話してくれたのが嬉しいのか、声たからかに言った。
すると心矢はニコッと歯を見せて笑った。
｢心矢、笑えるじゃん。｣
川瀬は言った。
心矢はすぐに下を向いてしまった。
恥ずかしかったのだろうか。

｢さて、今日は贅沢にハンバーグだ。心矢！買い物に行くぞ。｣
そう言うと川瀬は玄関に行き、靴を履いた。
靴を履き終わって、心矢は立ち上がり歩いてきた。

｢よしっ！行くか。｣
そう言って、近くのスーパーへと、二人はむかった。