笑わんば
「何で心矢君を?」
川瀬は結衣に問いただした。
「1年だけでいいの。そりゃ心矢には悪いけど…面倒見切れないかもしれないの。だから…最初の1年間だけは…お願い。」
結衣は川瀬の前に正座で座り、頭を下げて頼んだ。
「1年間だけだな…」
頭を下げてる結衣に川瀬は再度確認した。
「そうよ。それからは心矢にアメリカの小学校に行ってもらうは。」
結衣は頭を上げ、ハキハキとした口調で川瀬に言った。
「分かったよ。」
結衣の熱意が伝わったのか、川瀬は心矢を1年間預かる事にした。
結衣は何度も何度も川瀬にお礼を言った。
そして、川瀬と心矢は一緒に暮らすことになった。
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