~My everything~
「スー… スー… スー…」


…何の音だろう?
気になって声のする方へ近寄る。


「スー… スー…」


誰かが寝ているのが見えた。
更に近寄ってみる。


…えっ…。



「三浦…先…輩?」



あっ、お礼言わなきゃ!

…そう思ったけど起こすのはさすがにまずい…


どうしよう…。


1人で迷っていると、



「…誰?」



…ヤバイ、起こしちゃった…。

おそるおそる振り返ると
起き上がって眠たそうに
こっちを見ている先輩が…



「…ん?もしかしてお前朝の?」


「すいません!起こしちゃいましたよね…」


「やっぱりお前か」


…あっ…
先輩が笑った!

釣られてあたしも笑った。



「つーか何でお前ここにいんの?」


「あー先生にパシられてて…」


「ふーん」



…会話途切れちゃった…


そういえばあたし
言わなきゃいけないこと忘れてた!



「あの…朝は道を教えてくれて
ありがとうございました!」


「…あー、別にええよ」


「じゃぁ、あたしはこれで…」


「おいっ!お前名前は?」


「えっ、あたしですか?」


「お前以外誰がおるっちゅーねん!」


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