~My everything~


* * * * * * *



「ただいまー」

「お、おかえり」

「あ、咲にぃ」



家に帰ると、咲にぃが家にいた。

咲にぃは、山下咲といって21歳の兄。
背は結構高い。


にしても、珍しい。
とてつもなく忙しいとか言って
1週間くらい顔も見てなかったくらいなのに。

今日は珍しい日だな。



「なー今日さ、倉連れてきていい?」

「うん。てか今日仕事じゃないの?」



倉とは咲にぃの友達で、おもしろい人。
時々家に来るんだ。

料理を作るのが上手いから、
来る度に何か作ってもらって
お世話になっている。



「んー、しばらく休み。
ほらーおにぃさぁ、チョー
忙しくしてたデショー?
みつきちゃんが寂しくないかなー?
って思って、3日くらい休み
とっちゃったキャハ」

「キモ。どーせ今一段落した
だけでしょ。」

「まーキモいなんて...
ひどいわっ!
どこでそんなコトバ覚えちゃったのかしら!
せっかく『高校入学おめでと金』
あげよーとしたのになぁ~」

「お許しくださいお兄様」



よし。お金もらえる。


使い道はないけど、うれしすぎる。

貯金しようかな~...。



「ほい。... 早!!!」



封筒を出されて即座にとった。

そして、お金をかぞえる。

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