~My everything~
「…開くなら気をつけてね」
「は?お前宛だろ?自分で開けよ」
「いや…
あたしはカッターでケガするのはいやだし」
「千鶴ばか?
何で手紙にカッターなんか」
---ビリッ
みっきーが封筒を破り、中身を
渡してきた。
「みっきー、ケガは?」
「この通り。」
みっきーの手に傷はなかった。
カッターはなかったみたいだ。
よかった、よかった。
...いや、でも次は内容が問題だ。
んー、でもみんなが早く読めって
感じで見つめてきてるからな...
おそるおそる二つ折りされた手紙を開く。
.......これあたし宛てじゃないよね?
でも"月下さん"って...あたしか。
この学年に月下は確か1人だけだし。
「ちーちゃん、何て書いてあるの?」
「…。」
「昼休み、話があるので
屋上に来てください。
…だってよ」
黙ってるあたしに待ちきれなくなったみずしーが
横から手紙を読み上げた。
「どれ?…筆跡は男っぽいね。
よかったじゃんちづる」
...ん?ちょっと待って、
何がよかったの?
「ちーちゃんモテモテ♪」
モ・テ・モ・テ?
まさか告白されるの?
...ややややないでしょ。
自意識過剰かあたしは。
「なわけないじゃんみんな~、
早く教室行こっ」