~My everything~
▼Yuya


あぁ~、ねみ~。

今日は1年の入学式。

んなのいちいち出てられへんわ。


だるそーに欠伸をする俺は、
三浦優弥。高2や。

俺は学校行ってもたいていどっかでサボってる。

今日もいつものように暇をつぶそうと場所を探していた。


------------ドサッ


「わぁっ!すいません!」

「何や。1年か。」

角を曲がろうとしたら、1年がぶつかってきた。

ぶつかると言っても女子の力だからそこまで痛くはないんやけど。


「あの~、こんな時に失礼ですが…
体育館の場所教えてくれませんか?」


えっ…

こいつ、天然か?
…いや。アホか?


そう思いながらも、道を教えてやった。


「お前、進む方向逆や。あっち」

「えっうそ!ありがとうございます。」


教えてあげたらすぐに走って行ってしまった。

ほんま朝っぱらから元気なやつやなー。

あいつ、おもろいわ。




------これが俺の第一印象

初めて千鶴と会って
初めて千鶴と話した

この時はまだ何も気づかなかったけど---


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