カナリア鳴く空
私の中の本能をあおるように。

私の中の理性を1つ1つ消すように。

一体どこで、そのやり方を覚えたのだろう?

お手のものだと言うように優衣はボタンを外している。

夢中でボタンを外している彼女の脚に触れると、形成を逆転させた。

「――あっ…!」

優衣を私の下に組み敷いた。

「やられっぱなしは、あまり好きじゃない」

そうささやいた後、優衣の唇に軽く触れた。

「――もっ、イジワル…!」

優衣が抗議をした。

それはお互い様だろ?

私は心の中で返した。
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