カナリア鳴く空
プチッ

ホックを外した音が、大きく部屋に響いた。

脱がせると、豊満な胸が目の前にあった。

「――誠司さん……」

私の名前を呼んで震える優衣に、理性が消える。

ピンク色の胸の先に指を触れれば、
「――やあっ…!」

優衣はのけぞると、大きく震えた。

「――ああっ、ダメ…」

ビクビクと躰を震わせる優衣に、私は限界を感じた。

理性が、消えた。


楽器だと、思った。

優衣の躰を例えるとするなら、楽器だ。

楽器以外の何ものでもない。
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