カナリア鳴く空
「――やっ、何…!?」

震える声で聞いた優衣に、
「何って、お仕置きかな?

優衣があまりにもかわいいことを言うから」

私は答えた。

「やっ、イジワル…」

そう言っているわりには、躰は喜んでいるような気がする。

嬉しいと言っているような気がする。

「――んっ…」

ビクビクと震える躰に、ひっきりなしに声をあげる優衣。

本当に彼女は楽器だと思う。

「――やっ…!」

私たちを乗せているベッドが、今にも壊れそうだ。
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