カナリア鳴く空
7
季節は夏を終え、秋を迎えた。
日々高くなって行く空に、冬の訪れを感じる。
私と優衣は、まだ関係を続けていた。
朝香のいない夜――と言っても毎日だが、肌を重ねる。
それがもうすっかり習慣化していることには、特に動じなかった。
むしろ優衣と肌を重ねないと、禁断症状に苦しむほど。
優衣との時間は、私の中では習慣になっていた。
その日、私はリビングでトランペットの手入れをしていた。
もうすぐ秋の演奏会が始まるからだ。
「丁寧ですね」
その声に視線を向ける。
日々高くなって行く空に、冬の訪れを感じる。
私と優衣は、まだ関係を続けていた。
朝香のいない夜――と言っても毎日だが、肌を重ねる。
それがもうすっかり習慣化していることには、特に動じなかった。
むしろ優衣と肌を重ねないと、禁断症状に苦しむほど。
優衣との時間は、私の中では習慣になっていた。
その日、私はリビングでトランペットの手入れをしていた。
もうすぐ秋の演奏会が始まるからだ。
「丁寧ですね」
その声に視線を向ける。