カナリア鳴く空
自室のベッドのうえで、1人膝を抱える。
時計は、11時を差している。
「何なんだろ、本当に」
誠司さんを呼び出して、何の用?
どうせたいした話なんかしないだろうけど。
何より、ママすっごい酔っ払ってたし。
酒乱状態のママほど、この世でめんどくさいものはないと思う。
と言うか、ママよりもめんどくさいものって何?
「――誠司さん、大丈夫かな…」
ママに何かされていないか、不安で仕方がない。
わたしが中学生の時、忘年会で酔っ払ったママに絡まれて脚の骨を折られたことがある。
時計は、11時を差している。
「何なんだろ、本当に」
誠司さんを呼び出して、何の用?
どうせたいした話なんかしないだろうけど。
何より、ママすっごい酔っ払ってたし。
酒乱状態のママほど、この世でめんどくさいものはないと思う。
と言うか、ママよりもめんどくさいものって何?
「――誠司さん、大丈夫かな…」
ママに何かされていないか、不安で仕方がない。
わたしが中学生の時、忘年会で酔っ払ったママに絡まれて脚の骨を折られたことがある。