カナリア鳴く空
「えっ…?
――あっ!」
スマートフォンで時間の確認をした後、わたしは慌てて準備をした。
「今日はお友達と出かけるんでしょ?」
そう言ったママに、
「うん、じゃ行ってきます!」
私は手を振ると、その場を去った。
「行ってらっしゃい」
ママが手を振り返した。
友達と出かける約束はしていない。
だって友達と行くって言わなきゃ、ママは許可してくれないんだもん。
1人娘が心配って言うのは、よくわかるけど。
でもウソはついたけど、出かける用事はちゃんとある。
「――よかった、間にあった」
今日は、わたしの大好きな人――君塚誠司さんのコンサート。
ずーっと、楽しみで仕方がなかった彼のコンサートだ。
――あっ!」
スマートフォンで時間の確認をした後、わたしは慌てて準備をした。
「今日はお友達と出かけるんでしょ?」
そう言ったママに、
「うん、じゃ行ってきます!」
私は手を振ると、その場を去った。
「行ってらっしゃい」
ママが手を振り返した。
友達と出かける約束はしていない。
だって友達と行くって言わなきゃ、ママは許可してくれないんだもん。
1人娘が心配って言うのは、よくわかるけど。
でもウソはついたけど、出かける用事はちゃんとある。
「――よかった、間にあった」
今日は、わたしの大好きな人――君塚誠司さんのコンサート。
ずーっと、楽しみで仕方がなかった彼のコンサートだ。