カナリア鳴く空
「――まだ3時かよ…」

目覚まし時計で時間の確認をした後、息を吐いた。

最近変な時間に目を覚ますようになった。

こんな変な時間に起きたって、何にもないのに。

当たり前だけど、外は真っ暗。

新聞屋すら起きて配達しに行くような時間じゃない。

隣を見ると、朝香が寝息を立てて眠っていた。

私よりも年上のはずなのに、何で?

私は彼女を起こさないようにベッドから抜け出すと、寝室を出た。

階段を下り、リビングへ向かった。

「んっ?」
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