カナリア鳴く空
ホッと、胸をなで下ろした。

反対されると思っていた。

何か言われるんじゃないかと覚悟していた。

でも、違ってた。

わたしと誠司さんの関係を、ママは認めてくれた。

「――ありがとう、ママ…」

パパを亡くしてから、1人でわたしを育ててくれたママ。

こうして大学にまで行かせてくれて、好きなことを勉強させてくれて。

それだけでもありがたいのに、ママは認めてくれた。

ママ、ありがとう。

わたし、誠司さんと幸せになるね。
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