カナリア鳴く空
「その人って…?」

マキが物珍しそうに私を見つめる。

「ああ、この人?

私のお父さんなの!」

優衣がそう言ったと思ったら、いきなり私と腕を組んできた。

「なっ…!?」

いきなりの出来事に、声が出てこない。

な、何してる…!?

そうは思っても、私は喜んでいる。

やっぱり、躰は正直過ぎるなとつくづく思う。

「えーっ!?

ユエにお父さんいたのー!?」

アサコがビックリと言うように目を丸くした。
< 41 / 209 >

この作品をシェア

pagetop