カナリア鳴く空
夕食の後片づけ。

皿洗いをしながら、ソファーに座ってる誠司さんを盗み見た。

ああ、なんて色っぽいのだろう。

私の心臓が、ドキッと鳴る。

ただでさえ整っている誠司さんの顔。

その横顔も、またとないくらいに整っていた。

その横顔にキスしたいと思ったわたしは、おかしいだろうか?

シルクを連想させるような頬に、私はドキッと心臓が鳴って、意識してしまう。

これ以上見ることができなくて、私は目をそらした。

ああもう、変態だ。

変態以外の何ものでもないって、思った。

次に視線を向けた時、彼はわたしが描いた絵を見つめていた。
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