カナリア鳴く空
2日――言ってみれば短くて、簡単な時間。

けど思っているよりも長い、2日と言う時間。

優衣が持っている箸の先を見つめる。

その様子から、彼女も寂しいんだと言うことがわかった。

何しろ朝香は、お盆休みを返上してまで仕事。

私も出かけてしまうとなると、この家には優衣1人。

寂しい以外、何にもないだろう。

今年は断ろうか。

なんて思いながら唇を開いた時、
「頑張ってください」

優衣に先を越された。

「大事なお仕事なんですから、頑張ってください」

ニコッと、優衣が笑いながら言った。
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