学年トップ×学年最下位

「あんたみたいな、馬鹿な女が赤沼くんを好きになるなんて、迷惑なのよ!悪影響なのよ!消えなさいよ!」

「……ッ…」


とうとう、泣き出してしまった壱子

それに追い討ちをかけるように、知らない女子は腕を振り上げた

もちろん、その振り上げた腕は壱子には当たらない

だって、俺が掴んだから


「…こんな所で、何してるの?」


今にも怒り爆発寸前な俺
でも、表には出さない


「あ、赤沼くん!?」

「?!」


いきなりの俺の登場に驚く二人


「この腕…どうするつもりだったの?」

「こ、これは…」


一生懸命言い訳を探している、知らない女子

しかも、さっきの形相はどこへやら…頬を赤く染めてモジモジしている

…そんなことしても、可愛くない

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