学年トップ×学年最下位

「…いつから、聞いてたの?…加賀さんとの会話」


無言で手当てをしていると、壱子が聞いてきた

加賀さん?
あぁ、知らない女子の名前か


「結構初めのほうから」

「……そっか」


なんだか気まずい雰囲気が流れる


「…なんで、俺から離れたの?」


気まずい雰囲気の中、俺は気になってたことを口にした

俺のことが好きだと言った壱子

だったら、なんで離れる必要があったんだ?


「…双葉くんの迷惑になるから」


俺の問に対する答えは、それだった

知らない女子…加賀さんも言っていたけど


「俺、迷惑なんて言ったっけ?」


壱子と一緒にいて迷惑だと思ったことは、一度もない

なんで、そんなことになったんだ?

< 51 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop