学年トップ×学年最下位

｢俺を避けた理由は、その"迷惑だから"ってだけ？｣

｢うん｣


俺の問いかけに、コクンと首を縦に振る壱子


｢じゃ、俺の顔を見ると勉強のことしか浮かばないから嫌になったって…あれは？｣


あの言葉には、結構傷付いた俺

出来れば嘘であってほしかった言葉


｢あれ…？私、そんなこと言ったんだっけ？｣

｢………うん｣


凶器のごとく、俺を傷付けた言葉

発言した本人は、すっかり忘れていたようだった


｢え、本当に？！ごめんなさい！怒ってる？あ、怒ってるよね…あの時は、言い訳を捻り出すのに精一杯だったの！本心を押し殺して、自分の意に反する言葉を言わなきゃいけなかったから…だから、ごめんなさい｣


一生懸命俺に謝る壱子

…俺、別に怒ってないんだけどなぁ

傷付きはしたけど…