学年トップ×学年最下位
「壱子に避けられて、初めて気付いたよ。自分の気持ちに…」
そう言った意味では、良い刺激だったかもしれないけど
でも、もっと早くに自分の気持ちに気付けていれば、壱子と距離が空くことは無かったかもしれない
「壱子…さっきのは聞き間違いじゃないよね?」
「さっき…?」
「加賀さんと言い争ってた時に、壱子が言った大胆告白のこと」
俺が言うと、壱子は記憶を探るように、目を泳がせる
そして、ピタリと動きを止めて、みるみる赤くなっていく壱子
どうやら、思い出したみたいだね
「思い出せた?」
「…ん」